万博のチケットシステムが前売り販売不振の原因
先日、初めて関西万博のパンフレットを入手しました。各国や企業のパビリオン紹介と会場案内図で確認したのが初めてでした。
今まで万博のチケットが売れないということをマスコミは殊更非難しますが、どんな国や企業がどんな展示を見せてくれるのか、会場がどんなレイアウトなのか、チケットの買い方や予約システムなど、マスコミ自身が真剣に情報発信しないから、多くの人がチケットを買う気にならないのだと思います。
実際入手したパンフレットを見ますと、なかなか興味深い展示館の内容が紹介されていました。ぎりぎりになってやっとですから、多額の予算を投入しても実に広報宣伝が稚拙だと感じます。チケットの種類や購入方法、予約のシステムなどもまとめてあったので、この時期になって初めて行ってみようかなと感じたわけです。これは一般の人が感じていることだろうと思います。前売りがあまり売れていないというのは主催者の協会やマスコミの責任が大きいと思います。
実際に前期券2枚をオンラインで買ったのですが、これも相当大変でした。こんな複雑なシステムでID登録させて買わせるなんて他のオンラインショッピングで経験したことがありません。
まずチケットを買うために認証IDを登録しなければなりません。通常、EMAILと名前ぐらいで良いと思うのですが、まず登録のために誰も読まないくそ長い規約と、実際詳しく読むと3時間ぐらいかかる個人情報保護方針の規約文を最後までスクロールして、チェックマークしないと登録入力に進めないので、ここまでで疲れてしまいます。
本人確認のための認証方法についてもパスコードか生体認証を選択して設定させられ、個人情報をこれでもかというほど入力を求めてきます。電話番号から性別、生年月日、居住国・都道府県まで、なんでチケット一つ買うのに性別や居住地まで入力しないといけないのか、まるでフィッシング詐欺と疑われるほど詳細の個人情報を要求します。おそらく来場者の属性分析したいというのは単に主催者自身の都合です。争奪戦の激しいアーティストのチケット購入でもありえないほどの情報要求です。
しかも認証用EMAILを入力すると、そのメールに認証用URLを送信されてきてパスワード設定するのですが、スマホでやっていくと、情報入力をSafariで行っているためか、メールアプリに切り替えられないという問題が発生しました。どうにもならないため、また一から入力して認証をメールからIPHONEの顔認証に切り替えてようやく先に進めたので、ここまでで1時間苦闘の連続でした。通常ならこんなECサイトは消費者から見放されてサイトから離脱されてしまいます。
もちろんクレジットカード決済なので、クレジットカード情報を入力しなければなりませんし、そこまで入れてようやくどのタイプのチケットを買うかと聞かれてきます。その中から行けそうな期間からチケットの種類を選んで購入。しかしこの時点でもまだ行く予定は確定できないので、後日訪問日を決めてから、改めて認証IDから再度ログインして来場希望日を予約する必要があります。
とりあえずクレカ決済してEチケットをマイページに登録したというところまで・・。ああしんど。
問題はこれからです。来場希望日を決めてから、行きたいパビリオンなどの観覧予約を個別にしなければならず、来場三カ月前から二カ月前の前日に抽選1回目、来場1か月前から8日前に抽選2回目、来場3日前から前日まで空枠先着って、そこまでされたら行きたくても行く気持ちがあせてしまいます。
ようやくここにきて紙チケットで当日券販売を検討することになったらしい。でも、こんなシステムでEチケットで予約販売を続けていて来場予約抽選となっているのに、いまさら紙チケットで当日券の入場を認めると、おそらく会場では大混乱すると思います。予約なしで連休期間中や開催終了近くなって当日券で来場した人は、多分人気のあるパビリオンには来場できないでしょう。確実に予想できるのは、当日券来場者だけが炎天下で入場待ちのラインに並ばされるという事態になるでしょうね。
いったい何をやってんだろ協会は!!